精進料理は6世紀に仏教僧によって中国から日本に伝えられ、13世紀に禅僧・道元によって体系化されました。その核心には「不殺生」の戒律がありますが、精進料理は単に肉や魚を避けるだけにとどまりません。

道元の『典座教訓』は、料理を坐禅と同等の修行へと高めました。寺院の料理番である典座は「三心」— 喜心(喜んで施す心)、老心(慈しみの心)、大心(偏りのない広い心)— をもって調理にあたります。

精進料理は「五法」を基本とします:五色(赤・白・緑・黄・黒紫)、五味(甘・酸・鹹・苦・旨、そして淡味)、五法(生・煮・焼・揚・蒸)です。また「五葤」(にんにく、ねぎ、にら、らっきょう、あさつき)は、修行の妨げになるとして使用しません。

代表的な食材は、様々な形の豆腐(ごま豆腐、高野豆腐など)、湯葉、麩(ふ)、旬の野菜、昆布と干し椎茸でとった出汁です。京都で味わえる主な寺院として、天竜寺「篩月」(3,300円~)、大徳寺「泉仙」(3,300円~)、妙心寺「阿じろ」(4,000円~、要予約)があります。

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